以前、すでに第一弾を紹介した
台湾留学やワーキングホリデー中
または中国語学習中に出会う
似てたり、間違いやすい中国語単語!
第一弾はコチラから↓
今回は第2弾として
及物動詞の
「延誤・延遲・延期・延後」について
例文を使って紹介します
本文に入る前に
まず、及物動詞とは
一体何でしょうか?
及物動詞 / jí wù dòng cí /は
日本で言う他動詞です。
ある目的語に作用を
及ばす意味を持つ動詞。
簡単に言うと
目的語を必要とする動詞です
では、本文に入りましょう。
延誤・延遲
♦ 延誤 yán wù 他動詞
日本語は
【ぐずぐずして遅れる】です
♦ 延遲 yán chí 他動詞
日本語は
【遅らせる】です
解説
同じ部分:
物事が遅れるという点では
ほぼ同じ意味で、
どちらも時間的な遅れや
延期を表します。
日常會話では、
使用する言語や地域によって
異なる場合もあります。
延遲は
注意か警告の方が多いです。
法的文書や公式文書などの場合
文脈に応じてどちらを
使用するかを選択する
必要がある場合があります。
違う部分:
延誤は予定時刻や
期日を過ぎるまでに行わなかったり
到達しなかったことを指します。
延誤は少し否定的な意味を持ちます。
延遲は意図的な遅延を表す場合に
使用することがあり
予定時刻や期日には間に合うが
時間が遅れて
時間通りに進まないことを指します。
延遲は比較的正式で
中立的な意味を持つことがあり
仕事、支払いなど
あらゆる場面で使われます。
では、下の例文を見てみましょう
例文1:
今早的飛機延誤了1小時。
⇒ 今朝のフライトが
1時間遅れてしまいました。
今早的飛機延遲了1小時。
⇒ 今朝のフライトが
1時間遅れてしまいました。
この例文ではどちらでもOK
例文2:
請盡快通知我們
是否需要延誤活動的開始時間。
⇒ ここでは延誤は使えません
請盡快通知我們
是否需要延遲活動的開始時間。
⇒ 活動の開始時間を遅らせる
必要があるかどうか、
できるだけ早く
お知らせください。
延期・延後
♦ 延期 yán qí 他動詞
日本語は
【延期する】です
♦ 延後 yán hòu 他動詞
日本語は
【延期する・後ろにずらす
遅らせる】です
解説
同じ部分:
延期と延後の共通點は、「遅れる」
という意味を持つことです。
どちらもある予定や計画が、
当初予定されていた日時よりも
後に実行されることを表しています。
違う部分:
「延期」は
予定されていた計画が見送られる際に
いつに延期するか確定された
”日付”がある場合に多く使用します。
「この予定は何月何日に延期されます」
のような形です
一方、延後は
予定されていた計画が見送られる際に
いつに延期するか
まだ明確に決まっていない時や
”日付”以外の時にも
使用できます。
また、「延後」の方が
口語的な表現であり、
「延期」に比べて
軽めのニュアンスを持つ
場合があります。
このように微妙な違いがあるため
使い分けが重要です。
では、下の例文を見てみましょう
例文1:
考試因颱風的關係延期了。
⇒ 試験が台風の影響で延期されました。
考試因颱風的關係延後了。
⇒ 試験が台風の影響で延期されました。
例文2:
考試延期了兩小時,
學生們可以在這段時間內多做準備。
⇒ ここでは延期は使えません
考試延後了兩小時,
學生們可以在這段時間內多做準備。
⇒ 試験が2時間延期され、
學生たちはこの時間で
より準備をすることができます。
”日付”ではないので
ここでは延後が適切です
まとめ
「延誤」「延遲」「延期」「延後」は
いずれも「時間を後回し」という
意味がありますが、
それぞれ微妙に異なる
ニュアンスがあるので
文脈に合わせて正確な表現を
選択する必要があります。
中国語の意味の似ている単語に関して
紹介しました
他にもまだまだ似たような単語って
多いですよね
例文や解説を見て使い方を覚えて
どんどん使って慣れていきましょう