台湾留学・ワーキングホリデーで
台湾に滞在していると
日本と違う台湾の様々な文化や
行事に出会いますよね!
この時期、日本では
お盆を迎えますが
台灣では「鬼月」を迎えます。
「農曆7月(旧暦7月)」が
「鬼月」とされていて
また、旧暦7月15日は
「中元節」とされています
早速ですが、
「鬼月」と「中元節」について
色々ご紹介いたします!
「鬼月」とは
古来から農曆7月は
不祥の1ヵ月と言われ
鬼月の由来には様々な説があります。
鬼月は鬼がこの世に舞い戻ってくる
言われている月です。
「鬼月」の鬼は
日本人が一般的にイメージする「鬼」
の事ではなく「幽霊」をいいます。
ご先祖の霊はもちろんですが
悪い霊たちも戻ってくる為
してはいけないタブー
とされていることもあります
また、様々なお寺やお店の店先などで
お菓子やカップラーメン、果物等の
お供え物をたくさん用意して
供養する光景が見られます
「鬼月」の期間
鬼月の期間は
旧暦7月1日~7月29日までの約1か月間
2023年の西暦では
8月16日から9月14日が
それにあたります
「中元節」とは
鬼月の時期に
霊界の門(鬼門)が開き、
幽霊は霊界(陰間 yīn jiān)から
人間界(人間 rén jiān)に
戻ってくるとされていますが
鬼月の真ん中にあたる日
旧暦7月15は、
鬼門が最も開かれる日で
「中元節」と言われます。
「中元節」にやること
台灣では元々祖霊信仰があり、
特に中元節の日は
事前にお供え物を用意し
お寺もしくはお家で祖先を祀り
平穏無事に過ごせるようお祈ります。
このような先祖と無縁仏の霊を
祀る儀式を「普渡」と言います。
「中元節」のお供え物
中元節の日が近づくと
スーパーやコンビニ、
市場・ネットショップなどで
「拜拜(祀る)」で使用される
様々なお供え物が売られ始めます。
お供え物は日本と違い
お花はあまり見かけません。
特に決まりはなく
お菓子からお酒や、自分で料理したもの
またはお店で買ったもの、
人や家庭によって
用意するお供え物も異なります。
鬼月(旧暦七月)のタブー
【外にいる時のタブー】
・夜に写真をとってはいけない
➜ 鬼月期間、幽霊が人間界で
うろつき回るため、
夜に写真を撮ると
幽霊が映される可能性が
あると言われます。
・壁に沿って歩いてはいけない
➜ 幽霊は壁をすり抜けるため、
万物を衰滅させる「陰氣(yīn qì)」
が強いと言われます。
【家にいる時のタブー】
・夜に洗濯物を干してはいけない
➜ 服は人に見えるため
幽霊や陰氣を招いてしまう
可能性があると言われます。
・夜に爪を切ってはいけない
➜ 指先は生きている人間の
精神「靈氣(líng qì)」の
発源点のため、
爪を切ると幽霊を招き
靈氣が吸われと言われます。
・窓辺/ベッドサイドに
鈴を掛けてはいけない
➜ 霊能力師は幽霊を招く時に
鈴を使うため、
幽霊をお家に招くような
意味で不吉と言われます。
【外泊のタブー】
・宿泊先の部屋に入る前に
3回をノックしないといけない
➜ 幽霊にいい印象を持たせて
平穏に部屋で過ごせる方法と
言われています。
・寝る時に鏡はベットに
映してはいけない
➜ 鏡は反射するもののため、
神経質になり幽霊を映す
可能性があり、
寝る前に毛布または他の布で
隠した方がいいと言われています。
・お人形や彫像を
家に持って帰ってはいけない
➜ 無縁仏はよく人と似てる
お人形や彫像に憑依すると
言われています。
その他にも
夜に口笛を吹くこと
結婚式などおめでたい事
家を買ったり、車を買ったり
開業、開店、転職も
タブーとされています
まとめ
台灣の「中元節」は
日本のお盆と似てる
という方もいますが
実際内容を見てみると
台灣独自的な文化や
風習が込もっています。
この時期
台湾に留学やワーキングホリデーに
来られる方は
先祖と無縁仏の霊を祭る儀式「普渡」
を見ることもあるかと思います!